2016年12月10日土曜日

「ガタカ」観た



ダーリンのチョイスした映画だったので(映画観るときは ほぼ毎回そう)
前情報ナシで観た(ほぼ毎回そう)。

観終わってから、1997年の映画と知ってびっくり!
ブルーレイだからか映像がきれいだし、
世界観も古臭い感じが全然ないので、
最近の映画だと言われても信じちゃうと思う。
制作年を見て「古い」というだけで観るのをやめるのはもったいない。
映画の評価も星4.5くらいついてる。

イーサン・ホークとユマ・サーマンとかジュード・ロウが出てる。
イーサン・ホークとユマ・サーマンはこの映画がキッカケで結婚したのかな?

舞台は近未来なんだけど、
設定が自然で、
建物やファッションのデザインも普通で
あからさまに未来未来しすぎた空想の世界じゃないので
すんなり受け入れられる。


遺伝子操作によって
病気や性格の問題を排除した優等生(適正者)と、
親がわざと偶然という運命を選ぶか、あるいは事故で
遺伝子操作せずに生まれてきた欠陥のある者(不適正者)。
当然、能力が優れ、持病もない適正者が優遇され、
不適正者には就けない職種がある。

不適正者である主人公ヴィンセント(イーサン)は心臓が弱く、
宇宙飛行士になりたいという夢を両親に「無理だ」と否定される。
しかし、適正者である弟との勝負に勝ったことで
「不適正だから無理」という固定観念から解放され、
家を出て、不適正者が就ける仕事である清掃業をしながら
身元を偽る方法を知り
夢のために別人になることにする。

それは簡単なことではなくて、
指先の血液で本人確認ができる時代であるうえ、
検査宇宙飛行士の施設『ガタカ』では毎日のように
血液検査や尿検査がある。
ヴィンセントの細胞を少しも落としてはいけない。

ある男と契約を結び、
髪や血液などの提供を受ける代わりに金銭的援助をすることに。
その男・ジェローム(ジュード・ロウ)は
適正者だったために周りの期待が重荷になって
自殺未遂し、下半身不随で車椅子生活していた。

ヴィンセントはジェロームの血液や尿を使い、ジェロームとしてうまいこと検査を通り、
合格して施設の一員となり宇宙飛行士の夢に近づく。

ある日施設内で殺人事件が起きる。
ヴィンセントは毎日ごしごしと体中を洗い、
皮膚や髪などを残さないよう細心の注意を払っていたが
施設内で一本の睫毛を発見されてしまい、
出入りしないはずの不適正者、部外者、容疑者としてヴィンセントの捜索が始まる……


数少ないとはいえ協力者がみな優しく、
ご都合主義にも見えなくもないけど、
生まれたときに人生を予告され、決めつけられ、道を勝手に作られることに
みんな 何かおかしい、違う、と思っているのかもしれない。
だからヴィンセントを応援したくなるのかな。


私だったら、周りがほとんど適正者で
自分が不適正者だったら
どうして適正者として生んでくれなかったんだと親を恨むかもしれない。
どう考えたって優遇されたほうが得で、自分は損しているように思えてしまいそう。
でもジェロームは適正者なのに絶望して自殺未遂した。


今話題のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に少し重なる。
逃げ恥、大好きで毎週というかほぼ毎日観ているんだけど
このドラマでも、自分に自信がない、自分の価値が見いだせない登場人物もいれば、
イケメンと羨ましがられながらも、そのせいで

「一緒にいるとみじめになるから」と彼女にフラれる登場人物、
いろんな立場があって、
誰かが羨んでいる幸せそうなあの人も、この人も、
実はその立場になってみないとわからない苦しみを抱えている。

恵まれているかどうかって、
他人のものさしでは測れない。
自分は全然幸せを感じていないのに
誰かが自分を羨んでいたりする。
自分が憧れている人が、実は死にたいと思っていたりする。
誰かにとっては大したことない言葉が、誰かにとっては心臓をえぐられるような苦しみになる場合も。
「隠したかった性癖がバレたからって、そんな恥ずかしいことじゃないよ、気にすることないよ」
と言われたところで、知られたくなかったものを暴露される苦痛は本人にしかわからない。

この世は本当に偏見や固定観念で満ち溢れている。
勝手に「あなたの可能性はここまで。これ以上は無理」と決めつけられたり
「もっと出来るはず。頑張れ」と無責任に重い期待をかけられたりする、
そういう誰かの決めた枠を取っ払って、
それだけが人生じゃないことを、
自分には他の可能性もあることを
気づくことができたとき、
なんか本当の幸せとか達成感とかを掴めるってことなんだと思います。はい。


1997
監督:アンドリュー・ニコル

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