2018年1月14日日曜日

「ゆれる」観た



吊橋から転落死した幼馴染(真木よう子)、
そのとき一緒にいた兄(香川照之)、
その状況を離れた場所から目撃していた弟(オダギリジョー)。

主張を変える兄。
そんな兄を見ているうち、弟の心や判断も変わっていく……。


弟は母親の一周忌で帰省。
兄は実家のガソリンスタンドで働いている。

兄のほうは実家を出たことがなさそうで、独身で、
車に傷が付いたとかで騒ぐクレーマーに頭を下げたりして、
無意識下に鬱積した不満を抱えて暮らしているのかなという印象。

故郷を離れてカメラマンをやっている弟のほうが
状況だけ見ると自由に見えるけど、
なんだか観ていて息苦しさを覚える。
見えない何かに縛られている感じ。


私は一人っ子なので、兄弟の関係、兄弟がいる状態がどんなものか知らない。
家庭によって、仲良しだったり、絶縁するほど険悪な関係だったり
するんだろうけど、
親子の関係同様、切ろうと思って簡単に縁が切れるわけでもないだろうし、
嫌い合っているようで、どこかで繋がっていて
いざという時は助け合う、という兄弟姉妹を身近で見てきたので
この映画の兄弟もそんな感じなんだろうか、と観ていたのだけど。

弟が、吊橋の上で呆然とする兄を守ろうとするような素振りをしたのは
はたして、兄に対する愛情や優しさだったのか?


いろんな人の、いろいろなエゴが絡み合っているような気がした。


くすりと笑うところもないようなシリアスな映画だった


2006
監督:西川美和

「ラブ&ピース」観た



監督が無名時代に書いた脚本を、
25年経ってそのまま映画にしたそうです(Wikipediaより)。

ミュージシャンになる夢を諦めた冴えなくてイタイ男が、
仕事もできず社内でイジメのような仕打ちを受け、
被害妄想なのか現実なのか、周りの全ての人から否定され笑われる毎日を送っている。
帰宅して、ギターを弄りながら小さな亀に話しかけるときだけ生き生きしてる。

コメディに見せかけて、現代の生きづらさを表現した社会派映画か?と思っていると
いきなり年少向けの人形劇みたいなものが始まり、
本編として人形と西田敏行の絡みが大真面目に進行していくので
観ている私は混乱。
この映画は大人向けなのか? 子供向けなのか??

どうしても人形やロボットのような玩具が普通に喋る光景は
Eテレの幼児番組のイメージが強くて……

しかし実際に「人形やロボットが喋る」という設定の非現実のストーリーなので
違和感を覚えながらも、見続けるには設定を受け入れるしかない。


西田敏行演じる謎のオッサンが、
主人公と生き別れた亀に、謎の、魔法の?飴を食べさせると
亀は徐々に巨大化していく。
それは(飼い主・持ち主の)夢を叶える飴で、
主人公の「ビッグになりたい」という夢が影響してるっぽい。


正直言うと全体的に茶番というか、くだらない(笑)のだけど
多分そういう「くだらない笑」と構えずに観られる映画を目指して作っ……
たんだと……思う 多分 多分ね(違ったら申し訳ない……)

でなければ巨大化する亀はもうちょっとリアルに作るだろうと思うし…………
巨大化してるのに声が高いまま(亀、歌います)なのも違和感ありありだし…
あまりにご都合主義というか、
主人公にとってすんなりトントン拍子あれよあれよという間に展開されすぎて
そのあれよあれよ感を楽しむ映画なのかなって……

そして、そうやって軽い気持ちで観ていれば、
「あ、そういうことかい! やられたぜ~」となる部分もあるでしょう


主役の長谷川博己さんが、冴えない男→調子に乗る男に変化する様は見事……
歌も上手い


あと人形劇にちょっとヒいてしまっても
実は声の出演が星野源さんだったり中川翔子ちゃんだったりするので
お聴き逃しのないように……



2015
監督:園子温

2018年1月13日土曜日

「リアル~完全なる首長竜の日~」観た



「ホラー映画だったなんて聞いてない!怖くて途中で映画館出た」
というコメントを上映期間中ちらほら目にして、
覚悟して見たらホラーじゃなかった。

ぃゃ確かにホラーっぽい、ゾンビっぽい?人々が急に出てくる場面とか
それをアップで映して画素が粗くなる~みたいな演出がいくつかあったけど、

うーん、そうだな……私は最近 韓流ドラマ「主君の太陽」を観てて
顔色の悪い幽霊とかゾンビが突然出てくる映像に耐性あったからか、
全然怖くなかった。


自殺未遂して昏睡状態になった恋人の意識に入って
恋人を救おうとするお話。
意識の中は夢みたいなもので、非現実的なことも起こる。
そして後半は「衝撃的な展開(シネマトゥデイの解説)」で、
前半の流れとちょっと違う方向へ……

不可解なことはきちんと説明されて伏線回収されるので、
もやもやした終わり方ではないと思う。

逆に、すんなり・あっさりしてるな~と思った部分がわりとあった。
お医者さんが「これ以上無理」って言ったところで
「もう一度お願いします!」と頼むと
「……………やりましょう」ってわりとすんなり
やらせてくれちゃったりとか、
中谷美紀演じる精神科医がいつもすごく協力的だったり
医者としてそんな簡単に「大丈夫」とか言っちゃっていいのか?無責任では?
とこちらが不安になるほど、相手を安心させる言葉を並べたり、
そういう部分はリアルではなかったような。
現実だったら、何回食い下がっても応じてくれないとかで
面倒なことになったり、
「なんとも言えません」を連発したりしそう。

ただ個人的には、面倒なやりとりは観てて気持ちいいもんではないし
重要なのは本編なので、
そういうところに時間を割かないのもアリなのかもなと思ってしまった。


緊迫する場面とかはあるんだけど、
全体的に静かな空気感の映画。
綾瀬はるかと佐藤健の言葉も自然で落ち着いた抑揚で、
セリフ読んでまーす!これは演技です!感がなくてよかったと思う
(コメディとかアクションだと、コレは演技です!っぽいちょっとわざとらしい演技が求められるんだろうなと思う)。
綾瀬はるかちゃん、こんなおさえた、落ち着いた普通の喋り方できるんだ……と思った(どこから目線だよ
まぁセリフ自体が、普段使わないような、
小説でしか聞かないような言い回しが たまに入ってくるので、
そういうところで「『セリフ』を言ってるなぁ」と思ってしまうというのはあるけど。
それはもう演技のせいじゃないから演者さんにはどうしようもないと思う……


運転する場面の映像で、
車内と車外の合成感がありすぎるのが
え、演出なのか??技術がないだけなのか??というところで
気が散ってしまったのと、
エンドロールで流れるのが、
シャウトというか激しめの歌い方をするミスチルの歌で
首長竜のくっきりしたシルエットの イラスト?が でかでかと表示されてて
映画の落ち着いたイメージと合ってなかったのが残念かな……

ちょいちょいCGとか映像の違和感が気になったけど
映画全体の雰囲気は好きよ。


2013
監督:黒沢清

2018年1月9日火曜日

「ダブル・ミッション」観た


前半は、スパイをやめた主人公(ジャッキー・チェン)が
シングルマザーである恋人の娘息子たちに認めてもらうために
身体能力とかスパイの技術を駆使していく、ほのぼのした話なんだけど、
それと並行して、とある組織が悪い計画を立てていて
恋人の息子がしでかしたことが切っ掛けで主人公や子どもたちが巻き込まれていく。
なんか音楽とか技術がいろいろなスパイ映画のパクrインスパイアを受けてるっぽい。

ダブル・ミッション(The Spy Next Door)
2010
監督:ブライアン・レヴァント