吊橋から転落死した幼馴染(真木よう子)、
そのとき一緒にいた兄(香川照之)、
その状況を離れた場所から目撃していた弟(オダギリジョー)。
主張を変える兄。
そんな兄を見ているうち、弟の心や判断も変わっていく……。
弟は母親の一周忌で帰省。
兄は実家のガソリンスタンドで働いている。
兄のほうは実家を出たことがなさそうで、独身で、
車に傷が付いたとかで騒ぐクレーマーに頭を下げたりして、
無意識下に鬱積した不満を抱えて暮らしているのかなという印象。
故郷を離れてカメラマンをやっている弟のほうが
状況だけ見ると自由に見えるけど、
なんだか観ていて息苦しさを覚える。
見えない何かに縛られている感じ。
私は一人っ子なので、兄弟の関係、兄弟がいる状態がどんなものか知らない。
家庭によって、仲良しだったり、絶縁するほど険悪な関係だったり
するんだろうけど、
親子の関係同様、切ろうと思って簡単に縁が切れるわけでもないだろうし、
嫌い合っているようで、どこかで繋がっていて
いざという時は助け合う、という兄弟姉妹を身近で見てきたので
この映画の兄弟もそんな感じなんだろうか、と観ていたのだけど。
弟が、吊橋の上で呆然とする兄を守ろうとするような素振りをしたのは
はたして、兄に対する愛情や優しさだったのか?
いろんな人の、いろいろなエゴが絡み合っているような気がした。
くすりと笑うところもないようなシリアスな映画だった
2006
監督:西川美和
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