2016年8月8日月曜日

毒親を悪く言うとよくあるリアクションに物申したい

毒母に育てられたと言うと、
「厳しく育てられたことに文句を言うなんて、
ありがたみをわかってない、親不孝」
「親に対して感謝の気持ちは無いのか」
というリアクションをする人がいますが、

子どものためを思って厳しく育てる親と、
子どもに悪影響を与える毒親は、全く違います。

(そこを誤って、
ただ子どものためを思って
何かを禁止したり叱ったりする親に対して
「うち毒親~最悪~」と言い始める若者がいそうで心配……)


毒親とは

  • 子どもを支配しようとする、過干渉
  • 子どもを自分の所有物・道具と考える
  • 子どもの幸せを喜べない
  • 子どもに依存する
  • 子どもに暴力をふるう
  • 子どものためではなく、自分(の満足)を1番に考える
  • 育児放棄

などなど、とにかく自己中心的で、
子どもを一人の人間として考えられない親のこと。

子どもの未来を考えて、子どものために叱る厳しい親とは
全く、本当に全然違います。



親を悪く言うと、
「でも、その親を選んであなたは生まれてきたのよ」
なんて言う人もいます。

親から虐待を受けて死んだ子どもの墓前で同じことを言えますか?

極端な例を挙げるなと思う人もいるでしょうが、
極端ではありません。
大人になっても消えないトラウマを抱えて生きる人生を
自分で選ぶと思いますか?

苦しいのはその人生を選んだお前の責任だ、
と言っている自覚があるのでしょうか。


「どんな親であれ、
その年齢になるまで育ててくれたことに感謝はないのか」
と言う人もいます。

それは、
誘拐され、殺されずに何年も監禁された人に、
「生かしておいてくれてありがとうございます、と
犯人に対して感謝の念を持ちなさい」
と言うのと似ています。


「死なずにこの年齢まで生きていられた」
かもしれませんが、
愛情のない家庭で、
または歪んだ愛情にがんじがらめにされて
望まないものを強制させられて
生活してきた日々の苦しみは
無視できません。


『罪を憎んで人を憎まず』というように、
精神的にはひどい傷を負ったけれども
毎日きちんとした食事を与えられ、
世間体のためとはいえ高校や大学に通わせてもらったなど、
「部分的には」感謝できる子どももいるかもしれません。

(私も、
「勉強ができる子に育てて鼻高々になりたい」という母親に、
本を沢山与えられて
文章を読む力を身につけられたことは
良かったと思っています)

しかし、
育ててもらったから精神的なダメージがチャラになる
ということはありません。


例えば
「愛情もなく、本当は育てたくなかったが
世間体を考えると追い出せなかった」
という親に育てられた子どもは
その親に育てられて幸せだったと言えるでしょうか。

残飯を与えられ、毎日刃物を突きつけられ
いつ殺されてもおかしくない毎日を過ごしていたとしたら、

悪いこともしていないのに
親の虫の居所が悪いというだけで
毎日のように罵声を浴びせられ、
帰りたくないのに他に行き場もなく
家に帰るしかないとしたら、

それでも感謝の念を持てと言えますか。

親が信じている新興宗教に
強制的に入信させられて
毎日「ありがたいお話」を延々と聞かされたり
儀式に参加させられたりして
やりたいこともできない毎日だったらどうですか。

強烈な例え話に思えるかもしれませんが
けっこう そこらへんで起きていることです。


「親が産んでくれたから今あなたがいるんだよ」
はい、百も承知ですが、
私は親の満足のために生まれてきたのでしょうか???
産んだ母親の言うことは、
間違っているとしても全て従わねばならないのでしょうか?

「産んでくれと頼んだ覚えはない」
という言葉を、
酷いと感じるかもしれませんが、
私、逆パターンでしたよ。

イライラした母親「あんた、なんで生まれてきたの!?」

_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> あんた、なんで生まれてきたの <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄



あなたが産んだんですけど



こちらが訊きたいんですけど






人間は、
自分で経験した事しか わからない。
どんなに想像しても、
自分に起きた事でなければ
その辛さを理解することは難しいでしょう。
それは仕方ありません。

「親が子どもを不幸にしようとするなんて想像できない」という方は、
良い家庭で育ってきたのでしょう。
それは本当に幸せなことで、当たり前ではありません。

しかし、あなたに想像できなかったとしても、
子どものためではなく 自分の満足しか考えていない親は
現実に います。

いるんです。


誰でも、親として初心者ですから、
失敗や間違いをすることもあるでしょう。

しかし毒親は「たまに」ではなく
一貫して 自分中心。

毒親は、
本人さえも「子どものため」と信じて疑っていない場合もありますが、
やっていることは「自分(親自身)のため、自分の満足のため」なのです。

子どもの気持ちや子どもの将来ではなく、
自分の利益や都合、満足、不安解消のために子どもを使うのです。

自分のことしか考えていないから、
いずれ自分がいなくなって、
残された子どもが自立して生きていかねばならないことを
何も考慮していないんです。
(または、自分の間違った信念をもとに、考慮したつもりでいる)


毒親からはできるだけ離れるべきです。
普通の親ではないのです。

だから、よく話も聞かず
無責任に
「親のことを悪く言うな」
「親不孝」
「もっと親御さんを大切にしなさい」
と言わないでください。

だって毒親だなんて知らなかったんだもん、
では済まされません。


世間体を1番に考える毒親は、
家族以外の前では人当たりが良いので
家庭内では 世間体のために子どもの気持ちを捻じ伏せているなんて
誰も思いもしないでしょう。

過保護・過干渉な親は
「子どものことを1番に考える良い親御さん」
と誤解されている場合も多いことでしょう。

その子どもが周りの大人たちに、親に問題があると訴えれば
「あなたのことを大事に思っているからだよ」
「そんなお母さん(お父さん)を悪く言ってはいけないよ」
と言われてしまう。

誰も助けてはくれないし、
親とはそういうものなのかもしれないと思うようになる
大人になっても気づかない人もいることでしょう。
愛ゆえの依存、愛ゆえの支配だと思い込んでいるかもしれないし、
親を愛せない自分に問題があると考えてしまうかもしれません。



子どもを支配する、過干渉な親に育てられるとどうなるか。

子どもが「これが欲しい」と言っても
「いや、こっちのほうが絶対かわいいから
これにしなさい」と
親好みの色の服、親好みのおもちゃを買い与え、
「◯◯ちゃんのために買ってきたよ!」
「あなたには沢山いいもの買ってあげたのに!」
「あなたのためにしたのに!」
となるのがよくあるパターン。

愛情の押し付けはとても面倒です。
やっている本人は良かれと思っているから。
しかし過干渉は子どもが大人になったときに
社会でうまくやっていけなくなる一因となりえます。

子どもが悪いものを選んでいるわけではなく、
単に 親の好みでないと言う理由で
子どもの希望をいつもいつも却下し、
親が子どもにやってほしいことを強制してばかりいると、
その子どもは

・どうせ自分の主張を聞いてもらえないので自己主張しなくなる。

・自分で何かを選択しようという意欲がなくなる。

・何かやろう、どこか行こうとするたび
(親自身が監視しているのが面倒だから/親自身に興味のないことだから)
やめときなさい と言われるので、行動力がなくなる。

・親の言いなりになっていれば親はいつもニコニコしているので、
自分の意志より親の希望を優先させ、
いつしか自分の気持ちがわからなくなる。

・いつも親の選択に任せるので、
判断力・決断力を身に付けないまま育つ。

・なんでもかんでも親に許可をもらわないといけない生活なので
何をするにも誰かに確認をとり、OKをもらわないと安心できなくなる。
自分の判断で勝手に何かすると叱られそうで怖い。

・社会に出て、
誰かの指示がないと自分からは動けない、
相手の顔色をうかがってばかりで、
使えない奴扱いされる。
(学生の頃は先生や親の言うことさえ守っていれば優等生扱いされるので、
社会に出て突然大きな挫折を味わうことになります)

そして、
あるとき親に
「なんであんたはそんなに優柔不断なの」と言われて
自己崩壊します。


こういう話をすると、
「親のせいにするな」と言う人がいます。
経験のない人にはわからないかもしれません。

自由な選択ができない生活。
選択肢すら与えられず、自分の希望も叶わず
言われた通りにしないと
キレられたり、ご飯抜きにされる生活。
人間は順応していくしかないのです。

ずっと20年以上そんな生活をしてきて、
突然社会に放り出され、
大量の選択肢を目の前に出されても
選び方がわからない。
何を選んだらどうなるかも、
そもそも何を基準にしてどこを見て選べばいいのかも
知らないのです。



その他、
子どもを自分の分身のように思って
自分の叶わなかった夢を押し付けるとか、
子どもが連れてきた恋人がどんな人でも全て否定するとか、
ちょっと帰りが遅いと子どもの会社に電話して所在を確認するとか、
自分よりも子どもの方が楽しそう・幸せそうだと嫉妬したりとか、

もう事例をあげればキリがないのですが
とにかく、
世の中には 離れないとお互いのためにならない親子もいるということを
理解していただきたいのです。

「自分の親には問題がある」という話を聞いたときに、
頭ごなしに「親を悪く言うもんじゃない」と話を遮らないでください。

「普通」でない親は いるんです。 確実に。

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